アダルトチルドレンが苦手とするジャンルは様々です。
その中でも特に、対人関係で躓く人が多いのではないでしょうか?
白黒思考が強いタイプなら、選択する言葉もストレートになりますよね。
※ダメジローもそうなんですけど、ダメジローは気にしてないので問題はありません。
仕事で例えるなら、それは職種にもよるわけです。
・ストレートに話す必要があるのか?
・やんわりとした表現が求められるのか?
・常に下から物申すことが正解なのか?
すなわち、自身の置かれた環境に左右されると言えます。
なので、話し方にも『その場その場』での適応力が必要ということだ。
※会話というツールで、相手との関係性を良くしたいと考えている人向けの記事です。
そして、人間関係を築きたいなら、近道となるのは話上手よりも聞き上手です。
自ら話してもらい、相手の素を引き出すのが聞き上手。
上手に相手の心を開かせると表現しておきます。(信用効果を発揮)
※相手から検索されている、探られていると感じさせないことが重要だ。
このスキルが高い場合、仕事なら営業職が強みを発揮します。
アイツに依頼しようかな? 新規案件を話してみようかな? それが聞き上手。
ストレスと感じず、会話してみようと思われる存在。
聞き上手は新しい広がりを生むため、情報を入手しやすい存在でもある。
宴会や飲み会などでは、盛り上げ役みたいな人がいますよね。
そのような人達も、話しかけ辛いという雰囲気は無いでしょう。
場を盛り上げるということは、その場の緊張を解くということだ。
基本的に聞き上手というのは、相手の警戒を解くため距離感が縮まるものなのです。
→発信する言葉が強すぎる方はコチラの記事をどうぞ。
まずは、話し上手から。
自分の正しい。は常に正解か?
人によって、『正しい』には違いが出る場合があります。(勘違いも含めて)
要するに、自分が『正しい』と主張する場合には注意が必要。
自分の考えている、『正しい』の定義がズレている可能性があるからだ。
又、意識していなくても、自分を正当化しようと攻撃的な態度になることがある。
これが仕事の場合や、真面目な人ほど熱くなりやすい。
そうすると、相手が『自分は正しい』と考えている場合、相手の防衛本能が働いてしまう。
相手も、貴方の話を受け付けなくなるでしょう。
ここで、【暗闇の像】という話を出します。
・ある人が暗闇の中で像の尻尾を触ってこう言う。
『象とは、細い縄のような生き物である』
・これを聞いた、像の足を触っていた別の人はこう言う。
『いや、貴方は間違っている。象とは、太い丸太のような生き物だ』
・これを聞いた、像の腹を触っていた別の人はこう言う。
『いや、貴方達は間違っている。象とは、大きな壁のような生き物だ』
この話では一人一人が違う視点で物事を捉え、それが正しいと主張しています。
同じ視点であれば正しさは一致するでしょうが、視点が違うため話が噛み合いません。
個々の主張は正解なのですが、スレ違いが生じている状態です。
言葉とは、相手と意思疎通を図るためのコミュニケーションツールですよね?
ツール=道具。道具は使ってなんぼであり、使うために存在するもの。
相手と意思疎通を図りたいのであれば、その道具は一方的では正しく使えないということです。
又、言葉とは『相手も同じ認識』であるとは限りません。
なので、自分の正しさを押し通す前に、冷静に相手の認識を確認した方が良いでしょう。
そして自分の発信と、相手の言葉の受信(受け止め)は一致しているか?
相手が話している言葉の意味合い(ニュアンス)を感じ取る事だ。
相手に催促する時
ありがちですが、人に催促する時も自分が間違っている可能性もあります。
相手ありがちですが、人に催促する時も自分が間違っている可能性もあります。
相手にも、それなりに理由があるのかも知れません。
(人間関係を構築したいなら、自分基準の発言には注意が必要だ)
特に催促というのは、相手にとっては非難されていると感じやすいものです。
例えば、
・これ期限過ぎてるけど、どうなってんの? 急ぎで提出して‼︎
・期日が過ぎているので、大至急お願いします‼︎
言われた方からすれば、
・そんなん知ってるよ。別の仕事が急に入ったからだろーが。うるせぇ〜なぁ。
・そもそも、いま急ぎでやってますけど? 空気読めないの?
結局、ストレートに発言すると、相手は防衛本能が働きます。
防衛とは攻撃も含まれるので、相手が凶暴化する(関係が悪化する)危険があるのだ。
コミュニケーションの基本→コミュニケーションの意味
ポイントとしては、催促に『仮定と依頼』を織り込んで発言します。
・仮定と依頼) 未だ自分の手元に届いてないんだけど、確認してもらってもいいですか?
未だ自分の手元に届いてないんだけど、いまどんな感じになってますか?
このように問いかけるような表現であれば、少なくとも
・そんなもんは知っている‼︎
・うるせぇ‼︎
・いま急ぎでやってるよ‼︎
という言葉は返ってきません。
どちらかと言えば、
・遅れてすみません。
・直ぐに提出します。
・あと〇〇時間下さい。
などの返答になるでしょう。
※ココで逆ギレの言葉が返ってくるなら、相手はまともな人ではありません。
人間関係を構築する必要は無いかと思います。(仕事なら当たり障りのない関係だけでOK)
特に職責ある立場の人は、結果という責任があるため、言葉に力が入りやすいです。
又、真面目な人も期限は期限などと、正義感が強く出てしまいがちです。
職責や正義感は、相手には関係無いことなので、言葉選びに気をつけてみましょう。
相手に質問する時
これもアルアルですが、誤解を招きやすいのが質問です。
ストレートに『で、どうすんの? どうやって?』みたいな聞き方だと、相手には圧力がかかる。
言葉(文章)は長ければ、丁寧さを感じるという法則があります。
なので単語だけで発言せず、長文にして噛み砕いた質問にするのも手法になります。
例えば上司から、今日中に急ぎの仕事を頼まれたと仮定します。
その時の発言として、
・この仕事を今日中になんて出来ませんよ? どうするんですか?
※急な仕事を振る上司も上司ではあるが、それでも相手は人事権を持っていますよね。
何だこいつ、生意気だな〜と思われても、自分が損するだけの立ち位置になる。
ポイントとしては先程と同じで、質問に『仮定と依頼』を織り込んで発言します。
・仮定と依頼) お急ぎのようですが、具体的な進め方について説明して頂けますか?
このような質問の仕方であれば、
・いいから黙ってやれ‼︎
・何でもいいから今日中に終わらせろ‼︎
という言葉は返ってきません。
正確には、真っ当な能力を持つ上司であれば、このような発言は無いでしょう。
(該当するなら上司に恵まれていませんが、上司はいずれ変わるので真剣に相手にしないこと)
ダメ上司というのはどこの会社にもいます。問題なのは組織ぐるみの場合→ブラック企業とは
どちらかと言えば、
・やっぱり今日中は無理か。今週中なら可能かね?
・明日のプレゼンで使うので、ココの数字だけは終わらせて欲しい。
などの返答になるでしょう。
※上司の無茶振りに対しては、質問を怒りで返しても自分に利点がありません。
具体的にどうすれば、それが達成可能なのか? というように理屈で返しましょう。
そうすると相手も、理論的に可能であることを証明しなくてはならないからです。
【話し上手】まとめ
人間関係を築いていくためには、意思疎通(コミュニケーション)が必要です。
冒頭で書いたように、言葉とは一方通行では機能しないものなのだ。
それは『言葉』という単語は、個々に捉えているニュアンスが微妙に異なるから。
好き、嫌い、楽しい、面白い。
にしても、受け止める程度は人それぞれ。
痛い、辛い、苦しい。
にしても、その人ごとに違いがでるものです。
痛みに我慢し、病院に行ったら手遅れだった…。
痛みに我慢できずに救急車を呼んだが、相手にされなかったなど…。
コレはまさに、受け止めと認識の違いだけです。
もちろん、知識量の違いとも言えます。
なので貴方の認識は、基本的に他人とは一致しないと覚えておきましょう。
※意思疎通ができたら認識は一致します。
ココがポイントであり、これが信頼関係を築いていきます。
すなわち、意思疎通できるまでは、『言葉のキャッチボール』が必要なのだ。
ここから、聞き上手。
相手に話を振る
聞き上手であるからには、相手に話してもらう必要がある。
すなわち、とにかく話題を振りまくるのだ。
今日は暑いですね。週末は雨らしいですよ。そう言えばこの前…。
どっかの営業さんみたいなものですが、ざっくり言えば合っています。
一見するとどうでもよく思えるが、これは相手との距離を縮めるために必要なのだ。
ポイントとしては、自分と相手の話す比率が3:7くらいが理想とされています。
相手に質問するような形で話題を振れば、相手は返す必要があるので話をします。
※ただ、あまり質問攻めにすると、違和感のある会話になるので注意が必要です。
又、度を越してしまうと、ただの話好きになってしまう…。
話を弾ませて、そこに乗っかるという手法で信頼関係を築くやり方になる。
ただし、度を越した長話になると相手も困ってしまいます。(永遠に続くようなやりとり)
なので相手が話の終わりをコントロールできるように、聞き方を調整するのが理想。
能ある鷹は爪を隠すと言うコトワザがありますが、エリート営業はバランス力が高いです。
特に空気を読む能力が高い。その場その場での切り返しも早く、不穏も早期に潰す。
(アダルトチルドレンのピエロに近いような能力でもある。ただし、ピエロは演じている。)
ワザと相手よりも知識の無いふりをしたり、知らない態度を取ったりする。
聞き上手とは、その場をコントロールする術を持っているのだ。
結局のところは、どちらが上手なのかになるんだが…。
会話にぼかしを入れる
ここは既に相手との信頼関係を築いている場合は、ぼかしは必要ありません。
自身の人間性を周囲に表現できる場合も、ぼかしは必要ないです。
(自分の人柄を周囲に晒すということ。あの人は良くも悪くも、ああいう人だと。)
直接的(ストレート)な会話というのは、多少の危険が伴います。
お互いに信頼関係も築いておらず、表面上の付き合いなら尚更といったところでしょうか。
例えば、
・〇〇さんは、次の休みは何処に行く予定ですか?
上記は直接的な質問です。
相手によっては会話に困る(答えづらい)パターンです。
・〇〇さんは、次の休みはどの辺りに行く予定ですか?
上記の場合、相手が答えたいなら詳細に語るでしょう。
答えたくないなら、〇〇方面にでも行こうかな? って感じになるでしょうか。
ストレートな言葉というのは諸刃の剣でもある。
相手との距離を縮めるのか、逆に距離を広げてしまう可能性がある。
基本的に嫌われる人というのは、相手との距離感がズレているのだ。
(言葉選び、会話の内容、話し方、自分一択、相手を否定するなど、信頼が無いのに距離が近い)
なので、まずは相手の話を聞き出す前に、
自分は〇〇へ行こうと思っているんですが…。〇〇さんはどうですか?
というように、自分の情報を先に公開するという手順を踏んでください。
そうしないと、何で俺が自分から、お前に行く所を教える必要があるんだ?
になってしまう可能性があるのです。これが人間関係というものです。
又、相手がせっかく話してくれたのなら、笑い・相づち・頷き・驚きなど、
会話に乗っかってください。自分の事のように、興味を持った会話をすること。
たま〜に、聞くだけ聞いて、あそぅ。
そこ前に行ったわ。あんまり楽しくないかもよ?
などと余計なことを言う輩がいます。
相手に話を聞いておいて、聞かれてもいないのに否定で返した場合、
150%嫌われるので気をつけましょう。
ネガティブな話を聞くとき
誰だって面倒くさい話や、愚痴、嫌な話は聞きたくありませんよね。
ここで上手な立ち振る舞いが出来ると、相手との距離は一気に縮まることになります。
※真剣に聞く態度でOKだ。親身になり過ぎて、自分が心労しないように‼︎
相手の話を聞くときは、
・相手の目を見て、ゆっくりと頷きながら聞くこと。
・話している途中で、話を遮らないこと。
・相手の話が終わるまで、聞き役に専念する。
(この場合は相手のストレスを発散している途中なので、黙って最後まで聞くこと)
NGパターンは、
・相手の話を遮って、それは違うなどと自己主観を入れる。
・相手の話が真実と違うので、否定を入れる。
(この場合、相手のストレスは増加する。より感情的になり、言い争いのスイッチが入るかも)
特に相手が間違っていると感じた場合、その間違いを修正しようとしてしまいがちですが、
この段階ではまだ早いです。又、相手の不満の確信部分は何か? 具体的には何なのか?
上記も聞きたくなるものですが、相手の話が終わるまでは話を折らないようにしてください。
そもそも、ネガティブな話を聞いて欲しいというのは、ストレス大だからですよね?
普通に考えて、そのストレスに対して、更なるストレスはNGでしょう。
感情が揺れ動いている状態なのだから、相手を落ち着かせてあげましょう。
ストレスに対する感情の整理ができれば、相手は徐々に冷静になっていくはずです。
アドバイスや確信を突くのは、その領域に達してからではないと意味がありません。
聞き上手というのは、相手の感情をコントロールする術を身につけているとも言えますね。
【聞き上手】まとめ
会話というのは、コミュニケーションツールです。
コミュニケーションとは、意思疎通ですね。
これが基本条件になります。
言葉とは、皆平等ではありません。
その言葉の意味や捉え方は、その人の成り立ちや環境・心情でも違いが出るもの。
年代や生き抜いた時代でも違うし、その人の言葉の認識によっても違いがあるのです。
だから最も重要なのは、相手の感情を読み取ることだ。
人間の感情とは何なのか?
その人が言葉を通じて伝えたいものとは何なのか?
相手の感情は、何を叫び、何を訴えかけているのか?
それを見抜く力が、聞く力と言えるのだ。