『高度化と効率化』や『選択と集中』
よく聞く、ビジネスキーワードだ。
確かに業務量が膨大で、課題も山積している状況なら、
その言葉を取り入れないと対処出来ないでしょう。
緊急度と重要度を分け、時間管理マトリクスなんかを取り入れる。
そんな座学教育を受けたりもしますね。
ただしコレは、大企業病である。
※この記事は少しクセがあり、その会社や組織風土、立場でも違いがあります。
人財が持つ可能性
人材は経営資源の一つにすぎません。
しかし、会社の経営資源を利用するのは人です。
そして、それを最大限に運用するのも人です。
つまり、人財以上の可能性を持つ経営資源は他に無いのだ。
会社も、そこはよく理解しているのです。
会社によっては人材能力100%の発揮を求める。
すなわち、限りなく人造人間化するということ。
ロボットは、単純作業や重筋作業には強い。固定費も無い。(人件費が無いという意味)
箱詰めや仕分け、計算は既に人がやる事ではない。そういう人の仕事は無くなるだろう。
コンビニの無人化も、商品を売るだけに限定すれば、技術的には100%可能です。
昨今はコロナの影響もあったので、実際に検証してますよね。
※未だに理解できないのが、料金支払う前に商品が受け取れる無人販売所だ。
これは日本のズレた国家風土である。海外だったら盗むの当たり前なんだが…。
また話が脱線しましたが、
つまり決まり事を処理するのは、コンピュータやロボットの得意分野である。
一方の人間は、高い知能、高い応用力、高い順応性を持ち、無限の可能性を秘めている。
変化する課題や問題を解決し、更にプラスの効果を出す総合力を持つのが人間だ。
会社としては、組織の歯車として最強の人材を育成するのが目的である。
組織力を向上させるには、基盤をしっかりと築く必要があるからだ。
そうして各層の体制を強化し、強靭なピラミッド構造を構築していく。
強靭な歯車でもあり、柔軟な歯車にもなる人材育成を目指しているわけ。
人材に求められる水準
民間企業が生き残りをかける重要性は、誰もが理解しています。
ただ会社によっては、求める水準が軍隊レベルではないかと感じる。
社内の規律と秩序は、最低限のルールとして必要なことだ。
その他に、全員に同じレベル(能力)を求めるのはどうなんだろうか?
様々な体制を細分化していく。そうして効率化を図り、専門性を持たせていく。
そのような理由から、教育体制も中小企業と大企業では大きく違いますね。
大企業は資本力があり、それ以上に利益を生み出すための仕組みができているのだ。
組織の駒(歯車)としての立ち位置が明確で、個人の考えなどは肯定されません。
トップダウンはしっかりとした体制が整っており、人事権もしっかりと機能させます。
駒が駒としての仕事を遂行すれば、利益がでる仕組みができている。
会社として、人材の水準(あるべき姿)が明確で、個人評価にもリンクしています。
もちろん会社から帰宅後の、自己啓発時間も評価対象に入っている。
何かの修了書だったり、通信教育の終了報告の提出を求められる。
まぁ、ビジネスとは利益を生み出す仕組みを構築する事である。
逆に中小企業から抜け出せない会社とは、良い意味で『ゆるい』のだと感じる。
言い方が悪いですが、ダメジローの経験では、
・仕事の要求レベルは、この程度で良い=中小企業。
・仕事の要求レベルは、ここまでやってもダメ=大企業。
その差こそが、利益を生み出す違いなのかも知れません。
※経験的には上場企業の方が、とてつもなく厳しいです。
ダメジローは東証一部で、徹底的に教育されました。
人材としての弊害
そこまでしないと、競争社会では生き残れないのだろうか?
もちろん、その会社の商品が何なのか?にもよるわけですが。
結果的には、容赦なく人間の余裕度を蝕んでいく。
身体を酷使するブルーカラーよりも、
身の危険がないホワイトカラーの方が精神的にはキツい。
ブルーカラーは工数管理が明確化されているのだ。
現場作業者なら仕事の内容や、稼働範囲を計算して仕事量を算出する。
作業の負荷も、労働安全衛生法を基準に落とし込まれている。
身体を慣らす事が出来れば、そこまで苦しくはないはずです。
向き不向きがあるだろうが、精神面を追い込まれることは少ないだろう。
※俗に言う、ブラック企業は別として。
ホワイトカラーは業務量を測る指標が無い。
その人の能力により仕事が早く終わるか、遅くなるのか、出来ないのかが決まる。
技術や技能、対人、他部署の活用、その他の様々な個人能力により差が出てくる。
人間は感情の動物であり、精神的な苦痛に慣れる事は無い。その人を相手にする。
精神的に追い込まれるのは、圧倒的にホワイトカラーが多いのだ。
←仕事や私生活に当てはめて考えたい。マズローの法則記事。
昔、外で飲んでいたら、中小企業の方に嫌味を言われたことがある。
大企業さんは余裕があってイイね〜。
どうせ、会社の犬なんだろうけど?
って、タチの悪い酔っ払いにです。
相手にしなかったのだが、イヤイヤ、犬じゃなくて、アリだから‼︎
って内心は思ってましたよ。
実際に、犬の方がかなりマシだ。アリには自由も、ご褒美も無い。
ただただ、組織の為に働き続けるのだ。
燃え尽きても、同じ能力を持つ代わりは幾らでもいるのだから。
大企業という肩書きがあるおかげで、世間からの信頼を得られやすいのは事実です。
代表例では、銀行の融資審査で通りやすい(資本力や信頼性で比較した場合)。
その反面、36協定をすり抜け、自分の身を削りながら働いている人もいるのだ。
社会的な安心と安全を得るために、全てを会社に捧げている人も中にはいます。
どっぷりその環境に浸かってしまうと、何が普通で何が異常か分からなくなります。
もちろん、配属された部署にもよるのだが。
誰でもキツい時期は訪れるでしょう。
人生では、追い込まれる時期もあるでしょう。
それは必然なので、どのタイミングなのか?だけです。
それを何故か、自分には来ないと過信している人が多い。
その根拠は?なぜ自分だけは大丈夫なの?その時が訪れたらどうするの?
人生は長いです。そういう人は、人生で必要なものを理解していません。
ですが、それらがデメリットに変化した時、
せめて電車に飛び込む前に正気に戻って欲しいですね…。
何のために生きているのか?思い出して欲しい。
人間は会社の利益を生み出すために、生きているのではない。
又、情報に躍らされるために生きているわけでもないのだ。
人材としての恩恵
本人がどう受け取るかは別にしても、徹底的な英才教育を強制的に受けられます。
高利益を出す会社はエリート会社ですね。すなわち、ビジネスモデルが完成しています。
その仕事の仕組みを含め、その他にも沢山の学びを得られるはずです。
(ここは本人次第です。ビジネスの世界は浅く知っていても通用しません。)
視野が広くなり、自己成長の重要性や、そのやり方を学ぶことが出来ます。
人としての能力がバランス良く向上するでしょう。そのぶん動物の生き方は選択できません。
その一つ一つを自分のモノに出来れば、強みになることに間違いはありません。
それらが今後、自分にもたらす可能性も理解しておいたほうがいいでしょう。
仕事=責任=対価だ。
自分が経営者だとして、無能で能力の無い人にお金払いたいですか?
有能で対価と同等か、それ以上のアウトプットを出せる人が欲しい。
責任を果たすとは、結果を出すということだ。
会社経営は慈善事業ではない。利益が必要だから。
自分のポジションを築くのは、人間力と実力(スキル)です。
どちらも必要なものです。
・人間力で出世する人→実力が劣る
・実力で出世する人→人間力が劣る
上記の場合が多いです。
いずれ、一致する可能性はありますが、
人間力→実力パターンに移行できた人を見たことが無いですね。
勤めている会社が潰れる可能性はゼロではありません。
今の会社を辞めて、転職する可能性もゼロではありませんね。
同じゼロスタートの場合、戦いで生き残れるのは間違いなく実力です。
次の場所で、生き残るための力を身に付けておかなければなりません。
弱・人間力=指揮官=確実に結果を出させる。※相手の能力は直ぐに伸びない。
強・実力=戦士=確実に結果を出す。※自分の脳力しだいでは、その場で結果がでる。
最強・実力+人間力=自ら結果を出し、相手にも結果を出させる。※自己完結+相手を活かす。
※そもそも自己能力が無ければ、相手を伸ばせない。
結果的には、両方必要なスキルです。
理想はどちらも成長させていくことです。
仕事があることは有難い。
仕事が無いと収入がなくなる。
”収入を得られるかどうかは、自己能力しかないのだ”
by:ダメジロー
ここで大企業病について…。
よくあるのが、『俺は偉いんだ』病です。
これは恥ずかしい事なので、勘違いしないようにしないと周囲から人が離れていきます。
…なんだか偉そうですが、本当に社会で通用する能力があるんですか?
どうですか?その能力を本当に持ってますか?
今すぐ退職して、社会の第一線で生き残れますか?
偉いのは会社です。それだけです。その肩書きが無ければ、自分は相手にされないのです。
人間は過ちを犯しますが、それが過ちと理解したならば是正してください。
アルアル話として「裏で干されている」とよく聞く話なので…。笑