偽りの自己を理解する

『生きづらさ(AC)』あるある



周囲に馴染めない…。
と打ち解けられない…。
誰かと一緒に楽しむことができない…。
他人と一緒に何かをする事が苦痛だ。

コレが偽りの自己というものである。


まずは解放や克服を目指す前に、原因と現状を理解することだ。
この原因を理解しているか、いないのかでは、この先の思考と行動に差が出るから。
ココが現状を脱するスタート地点となる。


偽りの思考

人間社会で生きていく上で、人と接することは避けられないことだ。
なので人間関係を上手に築けて、損をすることはあり得ませんよね。
より対人スキルが高く、コミュニケーション能力に優れているのが理想である。

だが、どうしても人と打ち解けられない人も存在する。
人付き合いが苦手というより、壁があるといったらいいだろうか。
それは自分かもしれないし、そう言われてみればあの人かもしれません…。

そのような人は、皆と一緒に何かを楽しむことのできない思考を持っています。
・毎日が楽しくない→日々を楽しめない思考を持つから。
・充実感がない→自分を納得させるように楽しめない思考を持つから。
・孤独を感じる→自分ではない他人と楽しめない思考を持つから。

このような思考を持っている人というのは、
アダルトチルドレンに多いと思うのですよ。

なぜかと言うと、
これらは、幼少期の体験が影響していると言われているからです。
※ちなみにダメジローも、それなりに楽しめない思考を持っています。



偽りの楽しさ

普通に考えれば、遊んでいる時は誰だって楽しいはずだ。
ただそこで、『本心から』楽しんでいなかったらどうだろうか?
つまり精神的•心理的に楽しめていないのに、
ソレって本当に楽しいですか? ってことです。

幼少時に、本心から楽しんだ経験(心の育み)に恵まれていないのです。
誰かと一緒に、本気で楽しんだ経験に恵まれていないのです。
そうすると大人になってからも、他人と一緒に楽しむことができません。
『周囲に乗っかって楽しむ』ことができないと表現したらよいでしょうか。

例えば、
結婚して家庭を持っても、その暮らしを楽しむということができないのだ。
「偽りの自己」を持つ人は、「共に(一緒に)」ができません。
・一緒に生活を楽しむことができない
・一緒に遊びに行っても、一緒には遊んでいない
・共同生活を送っていても心が通っていない
遊んでもらっているか遊んでやっているになってしまうのです。
一緒に暮らしているのではなく、同居人がいるという感覚が近いでしょう。
※親ですら信用出来ない環境で育っているため、人を信用するという思考がない。
信用とは何か? の、バランス感覚を教わっていないと言えばよいだろうか…。

上記と真逆の場合。
幼少時に本心から楽しんだ経験(心の育み)がある。
誰かと一緒に、本気で楽しんだ経験がある。
そうすると大人になってからも、他人と一緒に楽しむことができる。
『周囲に乗っかって楽しむ』ことができるのです。

これは安定した家庭で育ち、心理的に共に(一緒に)暮らしているといえます。
安定した家庭を例えると、
①母親と一緒にお風呂に入る
②風呂上がりに一緒に鬼ごっこを始める
③汗だくになって一緒に水を飲む
上記のように、母親との戯れがある家庭をいいます。


偽りの自己を持つ人は、幼少期に人と心がふれ合う喜びを体験していない。
そうすると他人と生きることは、負担ではあるが、楽しいことではないと認識する。
母親との戯れというのは、子供のコミュニケーション力を養っていくものなのだ。
偽りの自己を持つ人は、幼少期に母親と自分との二人だけの世界を持った経験がないのだ。
人間は幼い頃に、母親との二人の世界を持つことを通して心を成長させていきます。
そうして心の育み、心の豊かさ、自分の世界を築き上げることができるもの。

いずれにしても、偽りの自己の特徴は、本当に楽しいことがないということ。
本当に楽しめないということ。それは、本気で楽しめないと言うべきか…。
本当にというのは、過去をを振り返った時に、良かったと思う気持ちだ。

本当に楽しい時を過ごした場所があるとする。
そういう場所には、何十年経ってからでも、また行ってみたいと思うもの。
歳をとって体力が無くても、お金が無くても、また行きたいと思う。
自分が楽しいところに行くのに、弊害なんでどうでもいいんだ。



偽りのメカニズム

愛着理論で有名な精神科医のボウルビィ一は、下記のように述べている。
①長期の反復的な離別経験を持つ子供たちは、空間的に一緒に暮らしていない。
不幸な家庭出身の、子供たちの反応は多く目立つもの。

つまり、空間的に一緒に暮らしていないと、心理的にも一緒に暮らしていないのだ。
この不幸な家庭というのが、心理的に一緒に暮らしていない家庭ということ。


子供も親も、楽しくないのに無理して遊んでいるの状態でなのである。
これでは心がふれ合うはずもない。それは家族と言えるものなのか?
子供は親に遊んでもらったことを、感謝しなければならない。
家族とは言い難い、とても『ギクシャク』した関係なのだ。

親に遊んでもらうことは大切だが、本来は感謝をする必要がない関係だ。
子供が親に感謝しなければならないなら、本当の意味で遊んでもらっていない。

親に食べさせてもらって生きているが、一緒に食べているという実感がない。
食べさせてもらったことを、親に感謝しなければならない。
このような関係では、そこに心が無いので他人と生きることが負担になる。

ダメジローもそうでしたが、
この思考だと血の繋がった親子であっても、他人というを認識することになる。
この世には、誰も信用できる人がいないと認識するとも言える。
親も所詮は他人だしね。自分を守るのは自分。そのような線引きをするのだ。


いずれこの思考が、自己の殻(外壁構築)に繋がっていく。
・空間的には親子で一緒に遊んでいても、心理的には一緒に遊んでいるわけではない
・空間的には友達と一緒に遊んでいても、心理的には一緒に遊んでいるわけではない
・空間的には会社で一緒に仕事をしていても、心理的には一緒に仕事をしているわけではない


つまり家でも、友達でも、会社でも、認識は同じなのだ。
どこにいても自分がしてあげたことと、してもらったことの2極になる。
そして、相手にしてもらったことには感謝をしなければならない。
そして、相手にしてあげているのだ。

この関係が心の奥底に刻まれている。

自分が楽しいのではなく、相手はどうなのか?
を、常に伺うことを強要されてきたと言えるでしょう。



偽りの核心部分

もちろん独りで生きているわけではなく、実際は団体(家族)で暮らしている。
だが、心理的には団体(家族)のメンバーではない。
そのメンバーに入っているという実感がない。

もう少し例えると、
血の繋がった家族であり、生まれた時から共に暮らしている。
しかし、本当の家庭には生まれてこなかった。

社会で言えば、実力主義の結果が全ての会社に生まれてきたようなもの。
働けば報酬が出るが、働かなければ報酬という対価はない
求められた水準に達すれば報酬がある達しなければ認められない
だから、生まれた家に親はいなかった。
自分が生まれた家には、指導者がいただけということになる。

又、仕事が本当に楽しければ、高い給料はいらないと思うものだ。
本当に楽しければ、仕事は対価ではない。
楽しくないから奉仕になる。
奉仕とは、自分に余力のある人が、奉仕をしたいからすることだ。
偽りの自己は、自分が奉仕しなければ相手に拒絶されるから奉仕する。
奉仕しなければ、低く評価されるから奉仕する。
奉仕すべきだからという意識で奉仕する。

何をしても心理的に一緒にという認識がないので、会社も家庭も同じものだ。
会社も家庭も同じなのだから、そこに家庭はない。
自分には心理的に共同体はいない。
つまり、そこには心が通じる世界がない。
心を育めなかったんだ。

アダルトチルドレンは、
小さい頃から心理的に人と一緒に暮らした記憶がない。
『偽りの自己』とは小さい頃から、人と一緒に何かをする学びを得られなかったのだ。

家庭ではない、家族ではない、仲間ではない。
信用できる人の理想が高く、その結果として誰も信用できない。
だから会社は仕事であり、仲間ではない。

それは共に生きているという、意識と感覚を築けなかったからから…。
非常に酷な記事になっていますが、ブチ切れないで読んでくださいね。


偽りの依存

偽りの自己とは、強い依存心の反動形成です。
親に依存したくてもできなかった…。
すなわち、自分で何とかするしかなかった…。

だから何かをする時は、自分の力だけでやろうとする。
自分を保護するため、自分の力量を超えたチャレンジを拒む。
それは、人に安心を求められない(打ち解けられない)ということだ。

幼い頃から、自分の力で自分を守らなければならなかった。
だから、ピエロになるしかなかった…。
だから、ロストワンになるしかなかった…。

とにかく一人で頑張る、そして一人で努力する。
ちょっと協調すれば上手くいくのに…。
そうしたら楽なのに…。
と、周囲は思うでしょう。

しかし、助けを求めない。
正確には、求めることができない。
誰だって苦しい時には、助けを求めたい。
でも、それができなかった…。


誰かに守ってもらった経験はない。
幼い頃から、孤独(精神的)に一人で生きてきた。
誰かと一緒に生きてこれなかった。
いつも緊張しながら、不安を押し殺して生きてきた。
安心感というものを、心の底から体験したことがない。

そのような状態で、孤独に生きる術を模索するしかなかった…。
だから、そのような生き方を選択せざるを得なかった…。

その結果として、自分ではない他人と共に生きられない。
協力して何かを成し遂げることができない。
常に安心できない、リラックスできない。
上記のような、独りで生きぬくための思考を手に入れるしかなかったのだ。
そうして心を閉し、人を拒絶して生き抜いてきたのである。


鬱病患者には不眠症が多い。
寝るということは、そこに安心があるからだ。
つまり鬱病になるような人(執着性格者)は真面目であり、偽りの自己の塊といえる。
皆が楽しそうにしていると、そこに入れない自分を哀れみ落ち込むのだ。

何よりも、独りで生き抜くための思考は社会では生きづらい。
現実社会は、人との繋がりで成り立つからだ。




偽りの憎しみ

実際に自分の育った環境が、嫌いで嫌いでたまらない。
当時は気づかなくても、いずれ自分の育った環境が嫌いであることを理解する。

自分の力だけで頑張ることの原動力は、心の奥底にある憎しみである。
自分の力だけでやらざるを得ないから、やっているだけである。
自分の力だけで、でやりたくてやっているのではない。
単純に、そうしなければ生きてこられなかったからだ。

だから、いつも精一杯なので余裕がない。
そして、やっていることが楽しくない。正確には、本気で楽しめない。
嬉しいこと、喜ぶことと、楽しいことは違う。

幼ながらに強制された自立が、
『怒りや憎しみ』として心の奥底に閉じ込められている。
孤独に生きてきた野犬のように、心の底から人を信用していない。
だから、独りで黙々と頑張る。
だから、周囲からは一匹狼のように見られる。
だから、親しい友人もできない。
それは、自分が一番よく知っていることですよね?

まぁ、アダルトチルドレンであるダメジローもコレだろうね…。
それでヒーローになったんだと…。
今でもそうですが、ダメジローは仕事の目標が高く、他の人より熱量も高い。
なので普通じゃ考えられないと思いますが、
自分で自分に『手を抜くように、真剣になり過ぎないように』と言い聞かせます。
これがダメジロー自身をコントロールする術であり、周囲との温度差も調節します。
※結果的に、自分と周りに余裕を持たせるということです。

自分の育った環境を心の底で憎んでいるのです。
今は自分で気がついていなくても、無意識に人を憎んでいる。
(子供の頃に感じた哀れみや悔しさが、トラウマとなって心の奥深くに刻まれている)
無意識だとしても、そこに憎しみがあるならば、
いくら努力したとしてもコミュニケーションは上手くいかないでしょう。
しかし、みんなと打ち解けなければコミュニケーションは成立しませんよね?

さすがに人を憎んでいる人に、みんなと仲良くしてね‼︎ 
と言っても無理があります。
これは本人も理解していることだが、非常に苦痛なのだ。

日頃から無理をして人と接しているから、長期的には相手が嫌いになる。
そのうち、相手が不愉快な存在になってしまう。
だから幼馴染のように、長く続いている親友はいない。
結婚生活も形式的には続いても、情緒的には安定しない。
この無意識の憎しみが、大人になって周囲の人々に何となく感じ取られてしまう。

上記のような生き方で、挫折したのが引きこもりだ。
・誰の助けも無いのに、自立を強制されて頑張った
・だが、上手くいかず、失敗して引きこもった
・正解も解らないまま、独りで頑張り、独りで努力した
・限界まで頑張った結果、疲れ果てて潰れてしまった…

※非常に哀しいが、人に頼るな‼︎ という、強迫観念を持つからだ。
燃え尽きてしまう人も、偽りの自己になる。
楽しいことが何もないまま、我武者羅に頑張って力尽きる。
適応障害のほとんどは、家庭教育の失敗だとダメジローは感じています。


アダルトチルドレンのヒーローは、他のタイプよりも走り続けるという特性がある。
社会的立場や人としては立派だが、周囲の人から好感を持たれない人も多い。
無意識の中にある恐怖が、毎日をひたすらに走り続けさせるのだ。
それでは毎日が苦しいし、生きていても楽しくない。毎日が、とても辛い。
ただただ、身をすり減らし、日常が辛いだけになってしまう。
ヒーローは何のために頑張るのか? を、絶対に見失ってはいけません。
紙一重の逆視点で捉えれば、このタイプは自分毒親になる可能性があるのです。



まとめ

いかがでしょうか?
自分、もしくはあの人の謎が、少しは解けたでしょうか?
自分や相手の、の理由が少しは理解できたと思います。
人からは気難しく、とっつきにくい人と思われて(思って)いるかも?

それらは本人の性格と思われがちですが、実際には幼少期の経験から
『知らず知らずのうちに得た』その人なりの、生きる術と言えます。
非常に哀しいことですね…。もちろん、性格もあるとは思いますが…。

・自分を安全/安心な環境に置くために、人との間に高い壁を構築するのだ。
(他人の干渉を恐れている、人との繋がりが苦痛であるという思考)
・孤独に頑張って結果を求めるのは、高い壁で自分を守るためだ。
(他人に認めてもらうため、自分の身を削って頑張るという思考)

偽りの自己は『楽しいこと』が無いと書きました。
同じく、『自分がわからない』という特徴を持っている人が多い。
自分が何をしたいのか? 自分の存在がわからないのだ。
ただし、相手が求めることは直ぐに理解する。
これはアダルトチルドレン特有の、生き抜く術なのかもしれません。
アダルトチルドレンは情報弱者です。そして、特に心(精神)の育みが足りない。
迷宮入りする前に、コチラの意味も押さえておきましょう→生きがいとは何か?


この記事を通して、
あまり重く捉えず、自分のこれからにどう活かすか? が明確になれば幸いです。

ポイントは人それぞれだとは思いますが、
・無理を減らす(自分の心に聞く。嫌なことは断る勇気を。他人優先より、まずは自分に優しく。)
・頑張りすぎない(今、頑張る必要があるのか?を意識する。それ以外は受け流す。)
・人を知ること(自分の奉仕はあくまで奉仕。対価ではない。そして人は感情の生き物よ。)
・やさしさを配る(無理の無い範囲で。もちろん奉仕。そのリターンがある人を大切に。)
・楽しむ意識を持つ(先にコレは違うとか判断せず、その中の楽しさを探してみる。)


上記以外にも、自分で考えて行動するのが望ましいですね。
この結果というか、受け止め方は自分だけのものなので。

ここで本質。
親と上司は選べません。
コレが世の鉄則です。
でも、自分の生き方は自分で決めることができます‼︎


重複しますが、あまり重くとらえず、軽ぅ〜くやってきましょうよ。
自分の身を任せられるような、一緒にいて苦痛じゃ無い仲間ができれば、
これから人生楽しくなるぞ‼︎



●既に生きづらさが限界、思考停止状態なら‼︎

当サイトは、生きづらさからの脱出を目的としております。
本来は、徐々に脱出して頂きたいのですが、緊急事態なら即避難が必要です。
もう随分と悩んだきたのですから、悩やみからも脱却しましょう。
自己解決出来なければ、悩みは無限ループに突入します。

まずは現状から逃げてください。
逃げるとは、生きる道を探す事です。
それが動物として正しい判断だ。
(野生動物は皆んなそうだ。最後まで生きるために逃げる、生きるために戦う。)


ここは一先ず、他人の力を借りましょう。

1人で悩まずに、国の相談窓口を利用してみるのも良いでしょう。
今のあなたは、間違いなく視野が狭くなっています。
何かしらの気付きや、解決策を導き出す可能性が見えなくなっているのです。

国の機関を利用するのは、国民の権利です。これは当たり前の権利です。
利用するために存在しているので、いまココで有効活用しましょう‼︎

下記は、厚生労働省の相談窓口ですので、安心してクリックして下さい。
※内容によっては、SNSなどでの相談も可能です。
・雇用や労働に関するお悩みはこちら
・自分の命に関わるお悩みはこちら

ダメジローは自分が情報弱者と理解し、改善する思考を得たのだ。
だから、ダメジローが申し上げます。

自分が気づいてないだけの可能性を信じて‼︎
自分を信じろ‼︎




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