自己肯定感とは何だろうか

『人生』あるある



 誰しもが、『自己肯定感』という言葉を一度は聞いた事があるでしょう。
簡単に言えば、自分で自分の存在価値を認めようということですよね。


 そこでよくあるのが、自己肯定感が低いと良くないよって記事。
それと逆の話で、自己肯定感を高めるというのは間違いであるという記事。
…んじゃ、結局はどうすればいいんかね?
ってなるでしょうよ。

 どちらも言っている事は正論だと思いますけどね。
視点が違えば主張も違って当たり前。
そもそも自己肯定感って、心理学で言えば奥が深すぎると思うんだが…。

 学者が論文書く内容を、たったの数分で読める記事で理解できないでしょ。
アインシュタインの相対性理論って数分で理解できますか?
ダメジローには無理ですね。

一言で自己肯定感と言っても、それを指す内容は沢山あるわけで。


自己肯定感の定義

 自己肯定感のアルアル定義としては、下記になります。
自己肯定感とは、心理学用語のself-esteem(セルフエスティーム)を訳した言葉。
自己肯定感とは、自分自身を価値のある存在として肯定できる感情のこと。
他人からの評価ではなく、自分が自分自身をどう捉えているかによって決まる感覚。
 自己肯定感は、自尊心、自己存在感などと同じような意味として用いられることがある。
自己(自分自身)を肯定的に解釈して生まれる肯定的な感情のことで、
積極的に肯定して生まれる感情をいう。 被受容感と自尊感情からなる。




 ダメジローが要約すると、下記のようになる。
 自分の価値基準を基軸として、良し悪しも含めて自分はコレだ!
コレが自分という個性であり、存在なのだ‼︎ という感覚を言う。
他人からの評価ではなく、自分が自分自身をどう捉えているのか? によって決まる。

このように、とても簡単で、誰にでも持ち合わせているものである。

・自分は自分である‼︎ という感覚
・なので他人はどうでもいい‼︎ という感覚
・自分は相手ではないし、相手は自分ではない‼︎ という感覚

※学者の言う自己肯定感は難解だが、近年騒がれている自己肯定感はとても簡単だ。
本当はもっと奥が深い話なのだが、自己肯定感という言葉に惑わされている人が多い。



 ただ現実的な問題としては、
その自分の価値基準で周囲との調和を図りながら生きていくというのは、
自分が想像している以上に困難
なことなのだ。
なぜなら、正解や不正解という結果論だけでは通用しないから。
その自分の個性と他者との違いで悩んでいる人が多い。
ココじゃないのかね?

 芸術家やデザイナーなどの、自己表現こそが全ての世界ならまだ良いだろう。
現実的ではないが、学校が貸切で、自分だけが通学している状態なら良いだろう。
上記は極端だが、極論を言えば人や社会との関わりが無ければその葛藤は無い。

 残念ながら仕事で言えば、
現実的な働き方として、圧倒的に雇用される側が多いでしょう。
バイト、派遣、期間、社員(新卒/下位者/中間層/年下/年上/役職者/経営陣/親会社)…。
いずれにせよ、様々な序列体制に揉まれながら【自己表現】のバランス取りが必要になる。



自己肯定感チェック

 自己肯定感を直訳すれば、『自分を肯定する(自信を持つ)』ことなのだが、
言い換えれば、極端な自己否定をしないということでもある。
※自己肯定感という言葉は非常に難しいものなので、ざっくり書いています。

 ちょっと話が分かり難いかもしれませんので、よくあるチェックリストを記載します。
何となくニュアンスは把握できるので、時間のある時にやってみてくだいね。
※あくまでも、現状の自分をチェックするものです。鵜呑みではなく、参考程度に‼︎
最後に纏めていきます。


 ◉自己肯定感の種類を知る

No.             チェック項目 
1.何かに挑戦しようと思っても、『どうせ自分には無理』だと勝手に限界を決めている
2.頑張った自分に『ご褒美をあげよう』と思えない
3.出かける前に、今日着て行く『洋服選び』に悩んでしまう
4.『本当にこれで良いのか?』と、決めたことを振り返って悩む
5.間違いを『指摘される』と、立ち直るまでに時間がかかる
6.『周りの人の目が気になり』やると決めた事に躊躇する
7.『〜ねば。〜べき。』と考えてしまい、なかなか行動に移せない
8.ふとした時に『疲れた/忙しい/嫌だ/無理』と言った、ネガティブな言葉がでる
9.注意されると『深く落ち込んで』しまい、立ち直るまでに時間がかかる
10.『自分のペースを乱される』と、些細なことでもイライラする
11.SNSを開くたびに、『いいね‼︎』を待っている自分がいる
12.鏡を見て『自分の嫌なところ』を探してしまう

どうでしょうか?
いくつチェックが入りましたか?
この下が自己肯定感の代表種別になります。
(詳細に分ければ、もっと沢山あるんだが…)

No.  種別 内容
1. 2.自己有用感『自分は役に立っている、有用である』という感覚
他人にとって有益な自分は、価値がある存在と感じる。
3. 4.自己決定感「自分のことは自分で決めている」という感覚
他人からの強制ではなく、自分で選択している納得や高揚感。
5. 6.自己信頼感正しかろうが間違っていようが、自分の感覚を大切にする』という感覚
正しい基準、価値基準、対価基準などに執着はしない感じ。
7. 8.自己効力感『自分の可能性を信じ、やれるだろう』という感覚
できる自分を信じる感覚のこと。
9. 10.自己受容感ありのままの自分を認めてあげられる』という感覚
球技が下手くそ。でもそれが自分だし、問題ないという感じ。
11. 12.自尊感情「自分の存在には価値がある」という感覚
他人に役立つかどうかは関係なく、自分の存在に価値を見出す。

上記が代表例といった感じです。
先に言いますが『捉え方のバランス』が重要だと思う。
だから極論的な見方をすれば、全てOKでもダメだし、全てNGでもダメ。
(自分に自信があり過ぎるのもダメだし、自信が無さすぎるのもダメなんだ)
ってダメジローは思います。


自己肯定感の高い人の特徴

 参考までに、どのような『特徴』があるのかを確認すればよいかと。
※これに該当しなけらばならないという事ではありません。
あまり真に受けすぎないようにして下さいね。

落ち込みすぎない
落ち込む時は、例外なく落ち込む。
ただ、ある程度で切り替えをする。
いつまでも引きずらず、前向きに行動していく。

・肯定的な視点を持つ
物事を楽観的に考えることができる。
肯定的な視点で考えることができる。
物事を前向きに捉えることができる。

・他人の話に耳を傾けられる
人の話を否定せずに受け入れることができる。
相手を尊重するため信頼関係を築きやすい。
相手を認めて話を聞く事ができる。

・自分の考えを伝えられる
自分の考えを正確に相手に伝えることができる。
相手を尊重した対話ができる。

・違いを受け入れられる
他人を差別したり比較しない。
個性を受け入れることができる。

・集中力が高い
高い集中力を持ち、意欲的で強い精神力がある。
結果として、アウトプットに結びつける能力が高い。
結果として、問題解決能力が高い。

・自己確立している
自分の軸がしっかりしておりブレない。
自分軸で人生を生きている。
自分を育み、自己成長させていく。


自己肯定感が高い人は、単純に生きやすいと言えるでしょうね。
生きていることを楽しめるのも、自己肯定感の高い人の特徴と言えます。
ひねくれた受け止めをしない。対人関係をこじらせたりすることもない。
いつまでもくよくよしない。前向きである。そりゃ、良いでしょう。





自己肯定感の低い人の特徴

 ここでも、どのような『特徴』があるのかを確認すればよいだけになります。


・自己否定が強い
自分はダメだ、どうせ上手くいかないなど、自己否定が強い傾向にある。
他人と自分を比べて落ち込み、他人に評価されないと不安である。
他人の評価基準で自分の価値を判断してしまう。
失敗すると自信を無くし、自分の価値を問いはじめる。

・人間を評価する
アイツはこういう人間だ‼︎ というように良し悪しで人を評価する。
自分もそのように見られているという不安がある。
他人を批判し、常に自分を正当化していない落ち着かない。

・否定的な思考になる
他人に対して否定的、批判的な思考を持つ。
物事を否定的に受け止め、対人関係においてトラブルを起こしやすい。
何をしても楽しくない、俗に言うネガティブ思考。

・強い自己顕示欲を持つ
自分を凄い人に見せたい(自慢話など)、他人より優位に立ちたがる傾向を持つ。
他人からの評価にも敏感で、他人の批判もしないと気が済まない。
自分で自分を認められない。
そのため、他人から認めて欲しいという欲求が強い。

・恐怖や不安が強い
失敗したらどうしよう? 嫌われたらどうしよう?
常に恐怖や不安を強く持っており、いつも悩みこんでいる。
周囲に気を配り、他人を優先する、人の目を気にしすぎる。
他人の意見に依存しやすい。

・人の意見を自分の軸にする
~さんがこう言っていたから。
~さんが~と言ったし、自分もそうだと思う。
などと、他人の意見に乗っかる傾向にある。
主体性がなく、他人軸で決め、常に受動側の立ち位置。

・楽に(苦労せずに)生きられる手法を求める
努力も苦労もせず、その手法を手に入れようと考える。
本気になって物事に取り組む意欲が低い。(その意味を履き違える)
自分の行動での失敗を恐れる。プライドは高い。
なので、自分は無関心だと周囲に思わせる。実際は気にしている。

・一生懸命取り組むことができない
自分はダメだ。劣っている。そのような思考を持つ。
自己否定が強く、自信も無いため、真剣に取り組むモチベーションが低い。
一生懸命に取り組んで、やっぱりダメだった自分を受け入れられない。

自己肯定感が低い人は、単純に生きずらいと言えます。
自分に自信がなく、何事にも否定的で、他人の評価で自分の価値を決める。
他人基準で生きているので、何も楽しくないし、楽しめない。
ひねくれた受け止めで、対人関係をこじらせる。
いつまでもくよくよして、後ろ向きである。そりゃ、苦しいわけです。



自己肯定感とアダルトチルドレンの関係性

 自己肯定感が低くなる原因としては、幼少期の環境が大きいと言われていますね。
これは3歳から4歳までに決まると言われているんです。
ことわざで言う、『三つ子の魂百まで』ってやつだ。

その大切な時期に、親が子供に
・どのように接して育てたのか
・どのような言葉で育てたのか

・どのような環境で育てたのか

が作用するといわれているのです。

 自己肯定感のベースというのは、小学生の高学年くらいで決まります。
人間はそもそも、全員が自己肯定感を持っているのだ。
ただ、育つ環境や幼少時の経験によって、自己肯定感は低くも高くもなっていくもの。
・子供の時に親から認められない。
・親の怒りの感情を受け取る。
・家庭内のトラブルが多い。

そのような体験を多く重ね、自己肯定感は次第に低くなるとされている。

自己肯定感とは『幼少期の環境と経験』によって形成されるんだ。
愛着の重要性


 そんで、今は大人なんだから、自己肯定感うんぬんの前に、
まずは自分が『人としてどうか?を基準に考えて行動した方がいいです。
自分が原因で失敗したなら、次で正して下さい。同じ過ちを繰り返さない。
このサイクルで行動していれば、人間としての成長が見込める事になる。
つまり、日常生活を送る上で必要な、最低限の自己肯定感を築けるということだ。

 加えてアダルトチルドレンは、自分のやりたい事を大切にするべきだ。
自分の心に素直に、自分が望むことを優先しましょう。
その方が確実に自己肯定感が高くなります。
アダルトチルドレン最大の注意点は、自己成長(過去の思考から抜け出せない)できない人だ。
これは、親の価値観を受け継いでいる方が多いと思います。

 自分の成長を阻害する、『壁となっている』ものは何なのか?
頑張っている自分が報われない、結果が付いてこないのは何故なのか?
広い視野で、自分を客観的に捉えてみてください。

親から認められずに育った人は、
他人に認めらることに執着している人が多いです。


 それは貴方に必要なことですか?
人に依存していませんか?
人に依存すればするほど、自身の感情も揺さぶられやすくなります。
(良くも悪くも。でも、他人基準なので悪い揺さぶられが多くなる。)

 もし貴方がアダルトチルドレンなら、コレで一つ学びに繋がったでしょうか?
自分に原因は無かったのだと、自己肯定することです。
そして今から、正しく学ぶ事です。



まとめ

 ダメジローの解釈では、
自己肯定感は高くても・低くても】全く問題ありませんよ。

 それが人間という、感情の動物なら普通のことだから。
それこそ心理学で言えば、それが人間っていう生き物じゃないですか?
今はまだその感覚を、理解できていないだけです。
(経験不足により、育めなかっただけだ)

 自己肯定感の高いも、低いも、『表裏一体』みたいなものなんだ。
正反対なんだけど、その反転タイミングは紙一重だと思うのですが…。

 その日、その時で、良いこともあれば、悪いことも自分に降りかかるでしょう?
気分が良い時もあれば、悪い時もある。
つまり精神状態(心)というものは、日常生活でもとても揺さぶられやすく、
外的要因もあるので、誰でも浮き沈みがあるものなのだよ。

 普段は強気な人でも、弱る時は例外なく弱るんだ。
それが人間の感情(精神)というもの。
ダメジローも人間なんで、喜怒哀楽が爆発する時があります。
それが自分だから、何も気になりません。
(そのような人間を嫌う人もいれば、そう思わない人もいるだけの話)
だって、それが人間という動物だもの。

 そんでね、
上記は内容にもよるわけだが、最低限の割り切りを出来るようにならなくてはなりません。
※割り切りとは、自分の思考から切り捨てるとも言えます。
自分は自分、他人は他人という線引きともいえます。
それをよく言えば、他人を肯定し、自分も肯定するということになります。

 例えると、他人の目とかね。
自分がどう見られているのだろうとかね?
その思考は別に悪くないんだけど、一線を超えると無駄な思考になる。
実際にね、自分が過剰に意識しているより、他人は貴方に興味は無いんだよ?
※貴方を否定しているのではなくて、他人は他人と自分を線引きしているんだ。
幼少期を思い返すと、貴方の親は『他人の目』を気にする人でしたか?

 要は線引きをしないと、精神的な負担が乗っかったままになるから。
それは無駄であり、自分に利点が無いからだ。

 自分には苦痛以外の何の役にも立たないので、負の思考を切り捨てる術は必要なものだ。
そして、そのように気持ちの切り替えをしないと、単純に前に進めないからです。

 精神が揺さぶられた時に、
やっぱり自分が悪いと考えるのか、運が悪いと考えるのか、環境が悪いと考えるのか。
自分は悪くないと思えるのか、これで済んで運が良かったと思えるのか。
違うのは、その捉え方(考え方)だけなんだ。


 だから、自己肯定感という言葉で纏めるのではなく、その捉え方がポイントだと思うんだよ。
人生は山あり谷ありなわけで…。それは死ぬまで続くわけで…。
自分に災難が降りかかった時、自分が落ち込んだ時や失敗した時。
調子が悪い時、なんだか上手く物事が進まない時など。
目の前に壁(障害)が出てきた時、それをどのように攻略していくのか?
どのように自分の感情(精神)を落ち着かせるのか?

 そのポイントをどのように押さえ、どのような捉え方(考え方)で紐解くのか?
その捉え方(考え方)のステップが、その人にとって現状の課題ということじゃないんかね?

 要するに、自分をコントロールする手法を得ていないことが、
俗にいう『自己肯定感の低さ』という言葉に直結するということなんじゃないか?

 それは分かっているが、だから悩んでいるという方。
現段階では、まだ自分自身を正しく理解できていないんでしょうね。
そして、色んな意味で『人生の経験値と自身の実力』が不足しています。
すなわち、まだまだ若いと表現したら良いでしょうか…。

 まぁ、若いうちは経験不足だから、そもそも悩みが多いんだよ。
それが普通のことです。
そしてこの手の人は、並の人よりも考える能力に長けているんだ。
なもんで、せっかくだから年取ってから悩むより、今のうちに自分を確立してほしいわけ。

 例えが悪いですが、日本の自殺者は圧倒的に若者が多いんだ。
・人生に迷走中の10代〜30代。
・続いて仕事と家庭の負荷が高い40代〜50代。
・その上の高齢者になると、急激に減ります。

…この現実が何を意味しているのか分かりますか?
その現実というタイミングで、自分を確立できていなかっただけなんだ。
いずれ訪れる現実を、正しく理解できていなかったということだ。

特にアダルトチルドレンは、外部要因(言葉も含め)に
振り回されないように注意する必要がある。

自分の外側ばかりに気を取られていては、
いつまで経ってもアダルトチルドレン思考から抜け出せない。

だから、自分を築くことが重要なんだよ‼︎

 人生において、一つ一つの課題をクリアしていけば、経験値が上昇します。
それに伴って、自身の実力も上昇していきます。
注意すべきポイントは、能力×熱意×考え方だけです。
ポイントを押さえ、正しく歳をとるべきだと思う。

 だから、
自己肯定感という言葉の表面だけを捉え、惑わされてはいけませんよ。
その意味合いをしっかりと理解しなくてはなりません。
情報も流行りもそうですが、踊らされて自分を見失いやすくなります。
だからこそ、自分を確立することがとても重要だ。

 自己肯定感は高くても低くても問題はありませんが、特に低い時(調子が悪い時)の
自分をコントロールする術だけは、学ばなくてはなりません。
そうしないと、無駄に苦労しているだけだし、今後の成長にも活かせないからだ。

 無意味なものに執着したり、自分の体力や時間を無駄に浪費しない術を持つこと。
それには、自分を上手に納得させる術を身に付けることだ。

 人間は納得しないと前に進めないし、納得すると前に進む生き物。
どのように自分をコントロールして『前に進む・進ませる』のか。

 どう足掻いても過去には戻れないんだから、不要な過去は捨てましょう。
大切なのは『今から・これから』ですよね?








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