あなたにとって、コミュニケーションとは何ですか?
人と会話をする事でしょうか?
それとも、相手との円満な関係を築くものでしょうか?
ビジネスでは、相手との意思疎通を図るツールとして表現されていますね。
ニュアンスだけの捉え方になりますが、
ダメジローは、人と人を繋ぐ道具だと思っています。
物事の考え方や受け取り方には個人差があります。
どちらが正しい、どちらかが間違っているという事ではないのだ。
言葉を交わすその先に、人としての対等な立場が存在しています。
アダルトチルドレンには、コミュニケーションを苦手としている人がいます。
(人間関係が苦手というのが、アダルトチルドレン最大の特徴である)
あいつは言葉を知らないとか、理解能力が低いとか。
自分を理解出来ていないとか?
いやいや、コミュニケーションの第一原則はそこではないんですよ?
勝負の自己表現
あなたは人と会話をする時、自分をどのように表現していますか?
正しく、対等なコミュニケーションが取れていれば何も問題ありません。
しかし、誤ったコミュニケーションは人間関係を崩壊させてしまう危険があります。
なかには、えっ?何この人?なんだコイツ?
って感じの人もいるので、コミュニケーションのNGパターンを書いていきます。
◆NGパターン
・ネチネチ系(作為型)
遠回しな言葉を選択し、遠回しな態度で人に接する。
他人に自分の言いたいことを言わせるなど、自分で言う事ができない。
・アタフタ系(受け身型)
自分の思いを口に出さない。相手が怖い。嫌われたくない。関係を壊したくない。
いつも相手の反応が気になり、一歩引いてしまう。そして後悔の繰り返し…。
・バクハツ系(攻撃型)
傷つきや心配を怒りで返す。ちょっとした事で感情が爆発し、余計な事を言う。
結果的に、相手との関係を破壊することが多くなってしまう。
・ネチネチ系は、負けたらどこかで取り戻しを考える。
・アタフタ系は、いつも相手に負けてしまう。
・バクハツ系は、いつも相手に負けられない。
上記は結果的に、どれも勝ち負けを選択しているコミュニケーション。
どのような結果になったとしても、心にモヤモヤが残ります。
人間は感情の動物です。
時にはその感情が、言葉として表面化することもあります。
上記を例にしましたが、別に問題はありませんよ。
本当に問題なのは、コレ以外にコミュニケーション手法が無い人です。
毎回、上記の3種類ばかり使用していると、正しい人間関係の構築は難しいでしょう。
※自分の感情に関わる記事はこちらです→自分以外は変えられない
正しい自己表現
自己表現ですから、自己主張でもあります。
相手がいて、初めてコミュニケーションが成立しますね。
相手は人間です。あなたと同じ、対等な人間です。
◆基本パターン
・相手と対等な立場で向き合う事。
相手を見下さない。自分を卑下しない。
自分のペースに引き込もうとしない。
・相手に素直である事。
相手に伝えたいなら素直に話す。無駄に話を誇張しない。
相手を責めたり、弁解したり、遠回しに言わない。
・自分に誠実である事。
自分の気持ちを誤魔化さない。それを相手に伝えるかどうかは、自分の責任で決める。
・自分の行動に責任を持つ事。
相手に気持ちを伝えた事で、その結果には自分で責任を持つ。自分自身の責任を取る。
相手の感情や反応の責任を、あなたが取る必要はない。
自分を隠さず、背伸びせず、対等な立場がコミュニケーションの基本です。
自分の基準で、ありのままに自己表現する。もちろん相手の考えも尊重する。
自分が選択した言葉や行動には、自分で責任を持つ。これで良いのだ。
聞く能力
これまで、話(言葉)というコミュニケーション手法を書いてきました。
実は、コミュニケーションは聞く事の方がもっと重要なのです。
アダルトチルドレンは、言葉は直球で拾います。
その反面、ダメジローも含めてですが、聞く能力に欠けている人が多いと感じます。
相手を聞く事(観察)で、単に表面上の言葉だけでなく、その奥にあるモノを見つける。
より深く理解できれば、信頼できるかも知れないし、関係が深まるかも知れない。
そこから進展させるか、どんな関係を築くかは、あなたが決めれば(選択)いいのだ。
幾度と書いていますが、コミュニケーションは対等である必要がある。
相手を尊重する気持ちは、聞き方(姿勢)にも表れます。
後ろ向いている人に、真剣に話しかけませんよね?
いちいち突っかかってくる人と話したくないですよね?
話の途中で否定されたり、ダメ出しされたら話す気持ちが失せませんか?
誰だって、心と身体全体で耳を傾けてくれれば、相手を信頼しますよね。
◆大切なポイント
・相手の言葉の奥には、どんな思いが隠れているのか?
大丈夫、問題ない。強がった言葉を発しているが、その奥の本音は助けを求めていないか?
・相手の言葉を理解できない時は確認する。
相手の苛立った言葉は自分に対して?不安に対する恐怖から発しているのか?
自分に問題があるのだと思い込まずに、相手に真意を確認する。
・相手との違いを受け入れる。
考え方や感じ方は個人の自由。これが正しいとか違うとかは人権侵害だ。相手を尊重しよう。
そもそも、言葉だけでのキャッチボールは、ただの単語の投げかけです。
その単語を知っているかどうかだけで、言葉の意味合いは異なるものです。
なので、単語だけを拾うのではなく、その先の感情を拾った方が正確だ。
・疲れたと言葉を受け取る=この単語だけでは、どこの何が疲れているのか解りません。
・辛いと言葉を受け取る=何がどう言う理由で、どのように何が辛いのか解りません。
コミュニケーションの本質は、相手を理解することだと思う。
言葉と聞く力を利用して、相手という人間を理解する行為なのだ。
つまり、意思疎通からの相互理解である。
これが人間社会という、共存の世界なのだ。
そして、相手を知るということは、自分を成長させるカギとなる。
まとめ
・自分は自分。
なので、本当の意味で自分を理解してあげられるのは自分しかいません。
・他人は他人。
なので、本当の意味で他人を理解することはできません。
…。
で、コミュニケーションは、最低限の意思疎通という認識でいいのです。
自分の全て、相手の相手の全てを理解する必要はない。
ということは、何で『自分の言っている事が理解』できないんだ?
何で、他人から『そんな言い方』をされるんだ?
というのは、過剰な受け止めになるのです。
もちろん冒頭に書いたような、NGパターンは望ましくありません。
人間は人間社会に属しています。
なので、人間との関わりを遮断することはできません。
そこは受け止める必要があります。
コミュニケーションは意思疎通であり、ホドホドの理解でいい。
大きくズレなければ、それでいい。
人間は十人十色であり、価値観も認識も同じではない。
言葉の表面だけを捉えず、相手という人間と意思疎通するもの。
どうしても相手を納得できなかったら、さりげなく距離を取ればそれでいい。
人間の嫌なところばかりを見るのではなく、良いところも見てみよう。
多分それは、人間であるからには自分も同じなんだ。
アダルトチルドレンは人間関係を苦手とする人が多い。
そのため、人間嫌いである人が多く存在します。
人間との関わりを遮断すると、良くも悪くも自分に影響があります。
人間に過度に依存せず、過度に受け止めず、程々に信用したり距離を取ったり、
バランス力を構築していきましょう。
それにはまず、自分なりのコミュニケーション法を築くことが必要だ。